⒈作新学院の情報について
作新学院は栃木県宇都宮市にある学校法人です。
幼稚園から大学までそろえた総合学園です。
作新学院と言えば、高等学校の野球部が有名です。
古くはプロ野球のジャイアンツで活躍した江川卓を擁して、甲子園に出場しました。
スピードガンのない時代なので、はっきりしたことはわかりませんが、
江川投手のストレートは高校時代から150キロを超えていたのではないかという証言があります。
今では150キロを超える直球を投げる投手が一つの大会で何人も登場しますが、当時としては異次元の世界です。
今年の第101回大会でもベスト8までコマを進めています。
最近では平成28年(2016年)に今井投手(現西武ライオンズ)を擁して、全国優勝です。
学校の名前から、スポーツの強豪校のイメージが強いのですが、最近では進学にも力を入れています。
2018年度の進学実績を見ると「トップ英進部」から東京大学の理科Ⅰ類に2名合格者です。
筑波大学や東北大学にも合格者を出していて、合計で94名が国公立大学に合格しています。
また、「総合進学部」からも明治大学や法政大学といった、首都圏の有名私立に多くの合格者を輩出しています。
「電機システム科」「商業システム科」といった、社会で即戦力をめざすコースがあります。
専門技術だけでなく、ビジネスマナーや職場の5Sについても学習機会を設けます。
「電機システム科」では3年次になると、第三種電気主任技術者の免許交付が申請できます。
第二種電気工事士の筆記試験免除の特典もあり、まさに即戦力養成コースです。
「自動車整備士養成科」は3年の9月に養成課程を修了することで、
自動車整備士技能検定試験の実技試験が免除されます。
さて、中等部の学校内容について触れていきます。
内部進学が多いのですが、一方で早稲田大学本庄高校や西大和学園のような難関校に進学する生徒がいます。
カリキュラムを見ると、数学で習熟度別クラス編成を実施中です。
学力差がつきやすい科目なので、丁寧な指導がなされています。
特色が出ているイベントに作新学院の中高硬式野球部による練習会があります。
野球を通して、地域社会に貢献する目的で開かれています。
こうした取り組みを通じて、野球のすそ野を拡大して、競技人口を増やす取り組みです。
⒉英語教育に力を入れている小学部
小学部では英語教育に力を入れています。
ネイティブの英語講師を配置、早い段階から国際化を見据えて、カリキュラムを組んでいます。
日本人教師とのチームティーチングで、児童に適した授業展開です。
1~2年生では週2回の授業で、カードゲームやテキスト、絵本を使用しています。
読む力、聞く力の強化が狙いです。
3年以降になると、週4回の授業があります。
6文字程度の英単語を書く機会や会話をするケースも出てきます。
より実践的な授業になります。
5年生になると、1泊2日で福島県にあるブリティッシュヒルズでの研修が予定されています。
英語によるカルチャー教室やマナー教育を受けます。
英語で考えて、英語で理解する機会を設けています。
この学校法人と言えば、やはり「野球」です。
創部30年を超える歴史があり、かつては県大会でベスト16の実績です。
中途部や高等部の部員から指導を受けることもあります。
「野球」を通じて、年齢を超えた交流の場になっています。
小倉百人一首の競技かるたを学ぶ「かるた同好会」もあります。
宇都宮市のかるた大会にも児童が出場しています。
⒊幼稚園部の特徴
「幼稚園」の教育内容を紹介します。
ごっこ遊びを通じて、異年齢間の交流の場を設け、コミュニケーションを図ります。
お泊り保育も行われています。
幼稚園の校舎に寝泊まりして、集団生活になじむようになります。
「ふるさとの宮まつり」という地元のお祭りにも、参加しています。
「宮っこパレード」というオープニングイベントで、体操を披露します。
「とちまるくん体操」「ギョギョギョギョーザ」といったご当地体操です。
先生や親御さんが参加するのではなく、子どもたちだけで体操します。
年長になると、じゃがいも畑の見学会にも保護者とおやじの会のお父さんたちと出かけます。
年中の時に植えたジャガイモが青々と茂った葉を確認、一安心です。
10月になると、小学部への進学希望者対象の学校説明会も開催されます。
最初は生徒会役員による、学校紹介の作文読み上げです。
続いて、6年生が登壇して、英語のスピーチが披露され、英語教育に力を入れていることを説明します。
タイトルは「日本の魅力」「厳島神社」「抹茶」と様々です。
日本語で作文した内容を英語に訳し、発表しています。
合唱やリコーダ演奏もあり、情操教育も丁寧に行われていることを伝えます。
最後にパワーポイントで作成した資料をもとに副部長が学校説明会を行います。
作新学院大学も地元では有名です。
硬式野球部やサッカー部で推薦制度があります。
一般企業に就職する人が多いイメージですが、高等学校の商業科の教員になる人もいます。
畑恵氏が理事長を務める作新学院は幼稚園から大学まで、ストーリーのある教育を展開中です。
畑恵より